「イギリスでは現金が使えないって本当?」
「フィンテックってなんのこと?」
こんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?
ロンドンは世界でも有数の金融都市で、銀行のオンライン化が進んでいます。実際、紙の通帳は存在せず、アプリ一つで残高確認も送金も明細出力まで完結。
キャッシュレス決済が主流で、現金を全く使わない日も珍しくありません。
とはいえ、日本とは仕組みが異なるため、イメージが湧かない人も多いでしょう。
そこで本記事では、イギリスのフィンテック事情と実際の銀行の使い方について、筆者の実体験をもとにわかりやすく解説します。
この記事を読むことで、イギリスで使われているオンラインバンクの特徴や預金金利の相場がわかります。
これからイギリスで生活を始める方や、海外のフィンテックに興味のある方は、ぜひ最後までご覧ください。

\ 最大£50を受けとる /

\ 外貨が持てる /
フィンテックとは?

FinTech(フィンテック)とは、ファイナンス×テクノロジーを組み合わせた造語です。
身近な例では、スマートフォンを使った「Apple Pay」や「Google Pay」があげられます。
近年では、日本でも「PayPay」を代表とするオンライン決済が普及し、キャッシュレス化が加速しています。
- PayPal(アメリカ)
- Wise(イギリス)
- Alipay(中国)
- PayPay(日本)
イギリスのフィンテック企業
イギリス・ロンドンは、アメリカのウォール街と並ぶ世界有数の金融都市です。
実際に「バンク(Bank)」と呼ばれる地区があるほど、古くから金融の中心地として発展してきました。
金融先進国であるイギリスでは、2014年頃からテクノロジーと金融を融合したフィンテック企業が次々に誕生しました。
- Monzo(モンゾー)
- Revolut(レボリュート)
- Wise(ワイズ)
- Starling(スターリング)
上記の企業は、実店舗を持たないオンラインの銀行や送金サービスを提供しており、スマホ1つで口座開設から支払い・送金・明細確認までが完結するのが特徴です。
イギリスのメガバンク企業
近年では、イギリスの伝統的なメガバンクもオンライン決済やアプリ開発を進め、金融テクノロジーの波に対応しています。
- Barclays(バークレイ)
- HSBC(エイチエスビーシー)
- Lloyds(ロイズ)
上記の3つのメガバンクは200年以上の歴史を持つ由緒ある銀行です。
日本の三菱UFJ銀行やみずほ銀行も幅広いサービスを展開していますが、キャッシュレス化・アプリ利用に関してはイギリスの銀行の方が進んでいます。
PayPayは日本のフィンテックの先駆者
日本のフィンテック企業をみてみましょう。
PayPayはソフトバンクとヤフーが出資し、2018年にサービスを開始したQRコード決済サービスです。
2018年12月の「100億円あげちゃうキャンペーン」 により、世間から一気に注目を集めました。支払い額の最大20%が還元されるという大規模なプロモーションを実施し、爆発的にユーザー数が増加しました。
Kyashは「デジタルバンク化」を進めており、イギリスのフィンテックの形に近いサービスを提供しています。
Paidyは「手数料無料の後払い決済」として、若者やクレジットカードを持たない層に人気のサービスです。
イギリスの金融事情

イギリスには、世界的に有名なメガバンクに加えて、MonzoやRevolutなどのフィンテック系デジタルバンクが広く浸透しており、銀行業界そのものが大きく進化しています。
筆者自身もロンドンに3年間在住し、そのうち2年間は現地のフィンテック企業に勤務していました。
日常生活や仕事を通して、イギリスの銀行の使いやすさやキャッシュレス社会の進み具合を実感しています。
ここからは、現地在住者だからこそわかるイギリスのリアルな金融事情を、具体的にご紹介します。
キャッシュレスが主流
イギリスで現金を使う機会はほとんどなく、キャッシュレス決済が日常に溶け込んでいます。
駅の改札からレストランの支払い、スーパーの買い物まで、すべてスマホ1つで完結します。
現金が必要になるのは、フリーマーケットや小規模なチャリティイベントなど、ごく限られた場面だけ。
銀行預金の金利が4%を超える
イギリスの銀行預金の金利は驚くほど高く4%を超える銀行も多数あります。
メガバンクに限らずオンラインバンクも高い水準の金利が提供されています。
長年、金利が高かったわけではなく、この傾向が始まったのは2023年ごろから。
2022年までは0.5%程度と目立った金利ではありませんでしたが、世界的なインフレに伴い、急激に金利が引き上がりました。
実際に筆者もイギリスの銀行口座を複数所持しており、毎月4%の金利をポンドで受け取っています。
- 2022年初め(0.5%前後)
- 2022年末(3%前後)
- 2023年中盤~後半(4~5%超え)
イギリス移住者はMonzoで口座を持つところからスタート

Monzo(モンゾー)はイギリスのオンラインバンクです。
店舗を持たない銀行で、オンライン上で簡単に口座が開設できます。
アプリ上で残高確認はもちろん、銀行送金・引き落とし口座や給料振り込みにも使えます。
実際に筆者も給料の振込先をMonzoに登録していました。
\ 下記の紹介コードから最大£50を受けとる /
使いやすいUI
Mozonoのおすすめできるポイントは、UIが使いやすいところです。
イギリスのオンラインバンクを5つ所有していますが、一番使いやすいアプリがMonzoです。
毎月、収支のレポートを自動で作成してくれるため、家計簿管理にも最適です。リアルタイムで何にお金を使ったか把握ができるため、家計管理に最適です。
銀行アプリは「イギリス生活の財布」のような存在ですので、使いやすさが利用の決め手となります。
銀行送金が簡単・手数料なし
手数料不要で銀行送金が簡単に行えます。
送金や給与の受け取りに必要な情報は下記の2つです。
- Sort Code(ソートコード):XX-XX-XX(6桁)
- Account Number(口座番号):XXXXXXXX(8桁)
Sort Codeは銀行の「識別番号」のことで、各銀行に独自の番号がつけられています。
日本では一般的な「支店番号」はなく「識別番号」と「口座番号」のみです。
イギリス国内の口座へアプリ上で送金可能で、手数料も必要ありません。
個人間の送金も非常に簡単で、別々の銀行であっても手数料無料で何度でも送金できるところが便利です。
Bank Statement(取引明細書)がPDFで出せる
Bank Statementとは銀行の取引明細書のことで、預金残高や月間の収支が記載された書類です。
取引明細書は口座番号と「住所・氏名」が記載されているため、住所確認書類としても有効です。
国民保険番号(National Insurance Number)の取得やNHS(国民保健サービス)への登録手続きに、自分の住所を証明する書類が求められます。
移住当初にアプリで簡単に何度でも出せる「Bank Statement」が住所確認書類として使えるのは非常に助かります。
Revolutは複数通貨を自由に管理

Revolut(レボリュート)は、イギリス発のフィンテック企業で、2020年から日本でもサービスを開始しています。
複数通貨(マルチカレンシー)の管理に優れており、世界30種類以上の通貨をリアルタイムで保有・両替・送金可能です。
- 海外旅行や出張が多い人
- 多通貨で資産管理したい人
- 海外送金を頻繁に行なう人
マルチカレンシーは海外旅行で役立つ
Revolut最大の特徴は、1つのアカウントで複数の通貨を保有・両替・送金できる点です。
具体的には、以下のような用途で使用できます。
- 日本円、ポンド、ユーロ、米ドルを持てる
- 為替レートが良いタイミングで両替できる
- 海外旅行中に現地通貨をATMで引き出せる
- 国際送金の手数料が安価
たとえば、ヨーロッパ旅行に出かける前にアプリ内で円からユーロへ両替しておけば、空港や現地で両替所を探す必要がなく、手数料も大幅に節約できます。
実際に筆者もイギリスから日本への送金や、日本からイギリスへの資金移動にRevolutを活用していました。
送金スピードも速く、両替レートも良いため非常に便利です。
日本でも銀行口座を作れる
Revolutは日本でもサービスを提供しており、日本円建てのアカウントが開設可能です。
スマホアプリから数分で申し込みでき、カードも郵送で受け取れます。日本国内でも通常の銀行口座のように利用できるため、日常的な支払いにも便利です。
- 日本円での入金・出金や送金が可能
- 世界中の加盟店でデビット支払い可能
- Apple PayやGoogle Payに対応
- スマホでタッチ決済OK
- アプリ上で支出別に家計簿管理できる
日本国内で口座開設しておくと、海外旅行時にもスムーズに現地通貨で支払いできます。
日本にいてもドルやユーロが持てるため、レートがいいときに外貨へ両替しておくと為替の差でお得になることもあります。
海外でも日本でも使えるRevolutは、日常使のシーンから海外旅行で活躍するデジタルバンクです。
\ 日本にいても外貨が持てる /
イギリスの銀行は「高金利&超便利」
イギリスの金融事情とおすすめのオンラインバンクをご紹介しました。
- 4%の金利が毎月受け取れる
- アプリのUIが直感的で使いやすい
- キャッシュレスが浸透
- 送金が早く・手数料無料
- 口座開設もオンラインで完結
イギリスでは「銀行アプリ=財布」といえるほど生活に密着しています。
Monzo(モンゾー)やRevolut(レボリュート)は、使いやすさ・金利・機能性のバランスに優れており、移住者にも人気です。
日本でもサービスを開始しているRevolut(レボリュート)を開設すると、ドルやポンドの外貨が持てるようになります。
お金を賢く管理したい人はぜひチェックしてみてください。