
海外でもそのままクレジットカードは使えるのかな?



日本のクレジットカードは海外でもそのまま利用可能です
海外移住前の準備は大変ですよね。特に、お金に関する手続きはきちんと整えておきたいもの。
移住後に足りなことに気づいて、「取り返しがつかない」と途方に暮れるかもしれません。
そこで本記事では、海外在住歴4年の筆者が持っているクレジットカードについて解説します。
- 移住前にクレジットカードを作るべき理由
- 海外在住者向けクレジットカードの選び方
- 海外在住者におすすめのクレジットカード



私も移住前にクレジットカードを整理して海外に持っていきました
海外在住者が日本のクレジットカードを持つべき理由
- 海外でもそのまま使えるから
- 日本のクレジットカードを使うから
- 海外で必要になったときに困るから
- 現地のクレカを作るのは難しいから
- 一時帰国の時に使えるから
それぞれ解説します。
海外でもそのまま使えるから
日本のクレジットカードは海外でも利用可能です。
現地での買い物はもちろん、オンライン上のサービスの支払いにも使用できます。海外の銀行口座を作るまでの支払い方法として便利です。
ただし、JCBは日本のブランドであるため、現地の支払いに利用できない場合があります。
日本のクレジットカードを使うから
海外在住後は現地の銀行口座やデビットカードを作れるため、必要ないと思われるかもしれません。
しかし、下記のように日本のカードが必要な場面もあります。
- サブスクの日本円支払い
- Netflix
- Spotifyなど
- 日本のオンラインサービスの支払い
- Kindle Unlimited
- サーバー費用など
- 日本の携帯の支払い



サブスクは日本円で支払った方がお得なケースが多い
海外で必要になったときに困るから
海外で作ったデビットカードやクレジットカードは、日本のサービスの支払いに使えない場合があります。
海外移住後に日本のクレジットカードが必要になっても、国外に郵送してもらうことはできません。
現地のクレカを作るのは難しいから
日本では比較的簡単にクレジットカードを作れます。しかし、海外でクレジットカードを作るのはハードルが高くなります。
現地のクレジットカードを作るのが難しい理由は下記の通りです。
- クレジットスコアの判定が日本と異なる
- 移住してすぐは信用情報の記録がない
- 年収を証明する書類が求められる
- 本人名義の公共料金支払い履歴などが審査に影響する
経済的に安定していても、信用がないとみなされることがあります。日本よりもクレジットカードを作るまでのハードルが高く、時間がかかるケースがあるため注意が必要です。



イギリスでアメックスのクレジットカードを申請しましたが、審査に通りませんでした
一時帰国のときに使えるから
一時帰国の際は、ホテルの宿泊費や航空券の購入など、大きい出費が必要です。
クレジットカードを持っていると、口座から現金を下ろさなくても簡単に支払いできます。
一時帰国中は、日本でしか手に入らない食品や製品の買い物に使うお金も大きくなりやすいです。



家族や友達と出かける出費も多くなります!
【海外在住者向け】クレジットカードを選ぶポイント
- VISAかMasterを選ぶ
- 海外保険が付帯されているものを選ぶ
- オンラインで入出金できるカードを作る
海外在住を控えている人に向けて、クレジットカードを作るときに押さえておきたいポイントを解説します。
VISAかMasterを選ぶ
クレジットカードには下記のようなブランドがあります。
- Visa(ビザ)
- Mastercard(マスターカード)
- JCB(ジェーシービー)
- AMEX(アメリカン・エキスプレス)
世界中で利用しやすいブランドはVISAとMastercardです。
JCBカードは日本のブランドであるため、海外では普及していません。
クレジットカードを作るときはブランドが選択できる会社もあります。海外在住を控えている人はVISAかMastercardを選択しましょう。
海外保険が付帯されているものを選ぶ
代表的なクレジットカードがエポスカードです。海外で起きたトラブルや事故の費用を補償してくれるケースがあります。
保険料を支払う必要もなく、カードを所持して一定の条件を満たすと保険が適用されます。
万が一のリスクに備えて、海外保険が付帯しているカードを1枚持っておくと安心です。
オンラインで入出金できるデビットカードを作る
オンラインバンクの銀行機能を持つカードを持っておくことをおすすめします。クレジットカードではなく、デビットカードになりますが店頭のカード決済やオンラインの支払いが可能です。
- クレジットカード:後払い
- デビットカード:即時払い
海外に在住していると、銀行口座の入出金が困難となります。オンラインバンクの機能があるデビットカードを作っておくと、海外からでもネット上で残高の確認や他の口座への入金が可能です。
【海外在住者向け】おすすめのクレジットカード3選
- 楽天銀行:ポイントが貯まりやすい
- Sony銀行:アプリ上で外貨を換金できる
- エポスカード:海外保険が充実
海外在住者向けにおすすめのクレジットカード(デビットカードを含む)を3選紹介します。



実際に私もこの3つのカードを持って海外に在住しています
楽天銀行:ポイントが貯まりやすい
楽天銀行を開設すると、デビットカードが使えるようになります。オンライン上で入出金でき、クレジットカードのようにカード払いも可能です。(口座内に残高が必要)
- 楽天ポイントが貯まる
- 楽天銀行同士の振込手数料が無料
- 24時間365日オンラインで入出金可能
- 海外からもネットバンキングが利用可能
楽天銀行ユーザー同士は個人間の振込みが手数料無料で行えます。



海外だけでなく、国内でも人気のカードです!
Sony銀行:アプリ上で外貨を換金できる
Sony銀行は日本円だけでなく、海外の通貨を管理できるオンラインバンクです。クレジットカードではなく、即時払い型のデビットカードです。
- 12カ国の通貨を保有できる
- アプリのUIが秀逸で使いやすい
- 国内の振込手数料が2回まで無料
- 国内ATMが4回まで無料で引き出せる
- 24時間365日オンラインで入出金可能
- 海外からもネットバンキングが利用可能
ソニー銀行のアプリは秀逸です。外貨の購入や送金が簡単にできるように設計されています。国内の他社への振込も2回まで手数料無料なので、他の口座にお金を移すときに非常に便利です。



ソニー銀行は海外在住者向けのデビットカードです
エポスカード:海外保険が充実
エポスカードは審査も通りやすく、手軽にクレジットカードを持ちたい人におすすめです。海外保険が充実しているため、出国前に準備しておきたいクレジットカードです。
- 年会費無料
- 最大3,000万円の海外損害保険が付帯
- 国内の1万店舗以上で優待特典
エポスカードは最大90日間の海外旅行損害保険が付帯されています。現地で緊急事態に遭遇したときもカードを持っているだけで、保険が適用される場合があります。
- 旅行費をエポスカードで支払う
- 出国後90日間の適用期間あり
- 領収書などの証明書類がある



海外ではスマホを盗られやすいので、保険があると安心です
海外在住者がクレジットカードを使うときの注意点
- 複数のクレジットカードを準備しておく
- 現地の支払いには手数料がかかる
- 信頼できる人の助けが必要
日本にいると気づきにくい、海外でクレジットカードを使うシーンの注意点について解説します。
複数のクレジットカードを準備しておく
VISAやMasterであっても、現地でクレジットカードが利用できないケースもあります。別のカードだと支払いができたというケースも珍しくありません。
また、盗難や紛失にあったときも、予備のカードで万が一に備えられます。
現地の支払いには為替手数料がかかる
日本のクレジットカードを現地で使うのはあくまでも一時的なものです。現地の銀行口座を開設した後は利用を控えましょう。
海外で日本のクレジットカードを使って決済すると、3%前後の為替手数料がかかります。カード会社によって手数料はそれぞれ異なります。



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信頼できる人の助けが必要
クレジットカードには有効期限があります。新しいカードの届け先は日本の住所が必要です。信頼できる家族が日本にいる場合は受け取って保管してもらいましょう。
また、カードの支払いが滞っていた場合は、振込用紙で支払う必要があります。日本に送られる振込み用紙は海外から処理できないため、国内に対応してもらえる人が必要です。
クレジットカードとデビットカードを準備して出国しよう
海外に在住していても、日本のクレジットカードがあると便利です。現地でそのまま買い物に利用できるほか、オンラインサービスや携帯の支払いに利用できます。
ネット上で入出金ができるデビットカードとクレジットカードの両方を準備しておくと、海外から口座間の資金移動が簡単に行えます。
出国後に日本のクレジットカードを作って届けてもらうの難しいため、事前にしっかりと準備しておきましょう。